社会的な「死」
世論に叩かれる人が多い。
芸能人がスキャンダルを起こし、活動自粛に追い込まれる。
政治家が不適切な発言をして、辞任に追い込まれる。
身近にも、SNSでの発言が炎上し、免職になってしまった人がいる。
そのとき、世論が一斉にその人個人を追い込む。活動自粛に追い込むときはSNSのTLはその人の話ばかりしている。
しかし人の噂も七十五日というが、実際2ヶ月もすればそのように追い込んだことは忘れたかのようにぱったりその話はしなくなるのだ。
本当に忘れているのかもしれない。
その話が本当に問題だと思っているのではなく、誰かが追い込まれていく姿が面白いだけなのではないのか?ただのお祭り騒ぎではないのか?
江戸時代の市中引き回しと何が違うのか?中世ヨーロッパの魔女拷問と何が違うのか?
いや、むしろ社会的な「死」に追い込んだあと、仕事もないのに生きていけというほうが残酷ではないのか。
江戸時代の切腹や打ち首は、本当の意味での「死」だった。
その後の生活は、その人個人に限って言えばあの世でのもので、この世でお金を稼ぐ必要はなかったのだ(もちろん親族は生きていくのに大変になると思うが。)
我々は生活水準を上げていっている、進化していると思っている。
しかし、人間の残酷な面では本当に何も変わらないなと思う。