音に聞きつつ…

音楽のことなど。

齢を重ねる

先日また年齢を重ねた。

 

ところで、25歳になったとき、四半世紀ごとに年齢を数え直すことにした。

これにはいくつかの理由があり、30,40,50となったときにその数の大きさから自分の成長や変化を捉えきれる自信がないことや、誕生から25歳までの心技体が大きく変化する時間軸で捉えたいということなどである。

 

また、これを決めた時、元号が変わったタイミングとも重なっていた。

元号というシステムは、リセットして数え直す特徴が西暦とは大きく違うところだ。

 

伊勢神宮式年遷宮は20年ごとに行われるが、直線的につづく西洋的時間に対してやはり日本には伝統的にこのような循環する時間があるとも思う。

そういった循環する時間を人生にも適応したかった。

 

また、もう一つ違う理由もある。

24歳の時、しばらく会っていなかった旧友(しかし、10代では一番仲の良かった、自分に多大な影響を与えた地元の友達)が亡くなったとの知らせが届いた。

そのとき自分の人生観はいっぺんに変わってしまった。彼が生きた時間を自分はあと何回繰り返すのだろうか?彼は何ができて何ができなかったのか。

彼の分を生きなければならない。そのために、自分はリセットして数え直すことにしたのだった。